2021年03月27日
水の科学館では、新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら3月21日(日)に「第3回水カフェセミナー」を開催しました。
今回は、熊本市文化財課の松永直輝氏を講師にお招きし、「地域の歴史を学ぼう 身近な文化財・歴史をたずねて」をテーマに講演していただきました。
講演では、人と水との関わりの在り方を旧石器時代、縄文時代、弥生時代~近代、近代~現代の4つの段階に設定し、段階別にそれぞれの特徴や市内にある水と関わる文化財などの詳しい解説がありました。
また、人は水を求め、水を活用してきた一方で、洪水や津波、土砂崩れなど水が牙をむくような場合もあり、これまでの歴史の中で実際に起きた熊本の自然災害なども複数、紹介されました。
その一つである、寛政4年(1278年)に発生した寛政の大津波(島原大変肥後迷惑)では、島原の眉山の山体崩落に伴い、高さ20mを超える津波が熊本の海岸に押し寄せ、死者が5千人を超えたという話には、有明海でそのような大きな津波がおこるのかと特に驚きました。
今回、水をキーワードにして旧石器時代から現代に至るまで、それぞれの時代背景と歴史的文化遺産の魅力などを分かりやすくご教示いただいたことで、熊本の水道の歴史などに関しても新たな知識が加わり、とても有意義な時間を過ごすことができました。
当日は足元の悪い中、ご参加くださり、本当にありがとうございました。