2021年04月22日
2016年4月14日と16日の2度にわたって震度7の激震が襲った熊本地震から5年が経ちました。
仮設住宅などの生活を余儀なくされた5万人近くの被災者の方も、99%は住まいの再建を果されましたが、今もなお400人余りが避難生活を余儀なくされており、引き続き支援を行っていく必要があります。
また、「復興のシンボル」とされる熊本城天守閣は復旧工事を終え、4月26日から一般公開されるようですが、城全体の復旧にはほど遠いようです。
このような中、水の科学館では、新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら4月11日(日)~17日(土)まで「震災復興イベント」を開催しました。
あらためて自然災害への備えとして防災意識を深めるとともに震災の記憶を未来へ伝えることを目的に、防災グッズやマンホールトイレのほか、震災当時の被害状況や応急給水活動状況、熊本地震から5年~復旧・復興年表~などのパネルの展示を行いました。
また、市が製作した「復興、そして未来へ」と題した動画をご覧いただくとともに防災マニュアルなどのパンフレットを希望者に配布しました。
パネルをご覧になっていたある女性の方は、
「2回とも、立っていられないほどの大きな揺れだった。まさかあんな大きな地震が来るとは夢にも思わなかったし、防災グッズもほとんど準備していなかった。ライフラインである水道とガスが長い間使えなかった。水の確保には近くの給水所に何度も足を運んだ。」などと当時のことを振り返って話してくださいました。
いつきてもおかしくないと言われる大地震。
非常時に必要最低限のものを日頃から備えておくことが大切です。